つむぎ語り~心を紡ぐ、言葉の旅

語り口調のエッセイよ。

亡き父の誕生日、祝うのはおかしいこと?

今日は父の誕生日だったの。

と言っても、父はもう亡くなってるんだけどね。

それでも仏壇の前で「ハッピーバースデートゥーユー♪」なんて手拍子付きで歌っちゃったわよ。

そして最後にお酒をお供えして「カンパーイ!」

でも、ふと気になったのよね。亡くなった人の誕生日を祝うって変なのかな?

それと、よく「お酒やタバコをお供えするのはあまりよくない」って話を聞くけど、どうなんだろう?て。

よく考えてみたけど全然おかしくないわ!

むしろ素敵なことじゃない?

だって、亡くなった人の誕生日って、その人が生まれてきたことを感謝する日でもあるのよ。

父がいたから今、私がいるのよ。

誕生日を祝うことで、その人の存在を思い出して笑顔になれるなら、やるべきだと思うわ。

それと、お供え物って故人が好きだったものをお供えするのが一般的よね。

お酒やタバコも、生前に楽しんでいたものなら、「どうぞ」という気持ちで供えるのは自然なこと。

ただ、仏教的な考えでは、タバコやお酒は煩悩を象徴するものとされていて、「浄化の妨げになる」という説もあるみたい。

でもこれ、宗派や個人の考え方によるから、絶対にダメとはいいきれないけど。

父がお酒好きだったから、きっと「供えない方が寂しい」って思うんじゃないかしら?

今日は特別よと言って供えた後、仏壇から下げたお酒を飲むのも「一緒に乾杯してる」みたいでいいじゃない。

大事なのは、故人を思い出せる時間を持つことが何より大切なんじゃないかしら。

これからも、父が喜ぶ姿を思い浮かべながら、お祝いしていこうと思うの。

きっと天国でもニコニコしてるわよね!