つむぎ語り~心を紡ぐ、言葉の旅

語り口調のエッセイよ。

5月限定「ネモフィラと猫」切り絵御朱印/素鵞神社

思い立ったが吉日。

ふと見たSNSのタイムラインで…みたのよ。

ネモフィラと猫の切り絵風御朱印

5月限定らしい。

もう、その瞬間心が決まったわ。

「これは、行くしかない」って。

なんだろう、呼ばれてる感じ?

そんなわけで翌日に、猫好き家族総出で小美玉遠征決行よ!

長女、次女、孫っち2人までひっさげて。

茨城の田園風景をぬけて向かったのが――

素鵞神社(そがじんじゃ)

ここね、知ってる人は知ってるのよ。

由緒ある神社で、祀られてるのはあの素戔嗚尊スサノオノミコト)様

ヤマタノオロチを退治した、ちょっと荒ぶる系の神様だけど、実は優しい一面もあるのよ。
厄除け、病気平癒、家内安全、商売繁盛と、もうオールジャンルで万能タイプの神様

京都・八坂神社と同じ「祇園信仰」の流れをくんでるから、夏には大きな祇園祭も開かれるのよ。

のどか〜〜〜な田園風景を抜けて、ようやく到着したのが、午後4時ちょっと前。

でね。
小雨よ。肌寒いっていうか、“空気が冷ややかにくすぐってくる”感じ

なのによ。境内に立ってたスタッフさん、超親切。

笑顔で「どうぞこちらへ」って案内してくれたのよ。

もうね、なんて言うか…ああ、この神社、ちゃんとしてるわって、肌でわかったの。

人のあたたかさって、場所に染みつくのよ、ほんとに。

そして並ぶこと30分。

これでも今日はまだ空いてる方なんですって。

日によっては2時間待ちだっていうから、ほんと御朱印も“戦”よね。

で、肝心の御朱印はというと…

ネモフィラと猫」切り絵御朱印(5月限定/2000円)

あのね、これはもはや御朱印という名のアート作品。

質もデザインも、もう“美術館に飾れるレベルって大げさ?

2000円…たしかにちょっとお高い。でも納得よ。納得すぎて、額に入れて飾ったわ。

うちの次女が不安そうにボソッと…

「これ…手書きじゃなくてコピーだけど大丈夫なの?」

って言ったのよ。いやまあ、言いたいことはわかる。

確かに最近の御朱印って、直書きじゃなくて印刷済みのが多いのよ。

でも違うのよ。これは“印刷”じゃなくて、“表現”なの。

手間のかかった切り絵風で、ほんっとに繊細なの。

でね、ちょっとあたしひっかかったのよ。

参拝せずにまっすぐ御朱印列に行く人の多さ

ちょ、ちょ、ちょっと待ってちょうだい。

ここは神様のおうちよ?

いくら御朱印が魅力的だからって、先に挨拶と感謝があるべきじゃない?

まるで「人気カフェの限定メニューだけ買いに来た」みたいな流れで…

あたし正直、ちょっと残念だったの。

神様に顔を見せて、心で話しかけて、その記録として受け取るのが御朱印じゃない?

「パワースポット巡って開運」なんて言ってる人に限って、

一番大事な“感謝”とか“礼”が抜けてない?

御朱印ってね、旅の記念スタンプじゃないのよ。

神様とあなたの心をつなぐ“証”。

だから、せめて手を合わせて、「来ましたよ」って伝えてほしいのよ。


素鵞神社ってこんなとこよ

  • 創建:享禄2年(1529年)

  • 由来園部川で見つかった御神体を祀ったのが始まり

  • ご祭神素戔嗚尊スサノオノミコト

  • ご利益:厄除け、病気平癒、家内安全、開運、商売繁盛、縁結びなど

  • イベント:毎年7月中旬の祇園祭は神輿や神楽が華やかに

  • 御朱印:限定切り絵御朱印が有名。とくに5月は猫モチーフが大人気

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切り絵だがら後ろの色合いによって変わるのも素敵すぎるのよ。

5月末までだからまだ間に合うわよ!